東城りおはMリーグに100%集中する夜型人間。8時間ぶっ通しで寝て、米と肉とカレーを食らう (4ページ目)

  • 津金壱郎●取材・文 text by Tsugane Ichiro
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

---- 次から次へとツモ番がまわってくる短い時間で、麻雀は考えることが山ほどあります。その判断に精神状態が影響するのでしょうか。

「精神状態をどう維持するかは大事ですね。そのうえで、自分の手を真っすぐに組むにはどうすればいいのか。どうやって攻め返したらいいのか。いろいろ考えています」

---- そうした苦悩が東城選手の場合、時に表情に出るわけですね。

「自分では出さないようにしているつもりなんですけど、Mリーグの時は表情に出ているかもしれないですね(苦笑)」

---- 東城選手の手組みの特長を教えてください。

「割と最短ルートを辿りたいタイプなんですよね。私は、テンパイってその瞬間は一番偉いと思っていて。ただ、待ちが悪かったり点数が低い時は、押し返された時のリスクはあるので、局面ごとにバランスは取るようにしていますが、できるだけストレートな攻撃型でいたいなと思っています」

---- Mリーグのレギュラーシーズンは後半戦に入り、その先にはセミファイナル、ファイナルがあります。最後に優勝に向けての意気込みを聞かせてください。

「チーム戦なんですけど、チームのために、と考えすぎないようにしたいですね。私は物事にとらわれると、できたことができなくなっちゃうタイプなので。ひよらずに自分らしい麻雀を打ちたいですね。『これ切ったら楽しいよね!』っていう感覚を大事にして戦っていきたいと思っています」

(第5回につづく)

【profile】
東城りお(とうじょう・りお)
1990年9月18日生まれ、秋田県出身。上京して雀荘でアルバイトをしている時、プロ雀士の存在を知ってプロになることを決意。現在は日本プロ麻雀連盟所属。2021年、セガサミーフェニックスからドラフト指名を受けてMリーガーとなる。

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