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男子ジャンプに「小林陵侑効果」。
強い日本代表チームの復活へ前進 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文・写真 text&photo by Oriyama Toshimi

 この2大会で陵侑とともに表彰台に上がったのは、24歳の佐藤幸椰と22歳の佐藤慧一。幸椰は昨シーズン、12月中旬からW杯に参戦して一度3位で表彰台も経験して総合23位になった選手。慧一は、W杯出場は札幌大会だけだが、この夏コンチネンタル杯で結果を出してサマーグランプリ遠征組に入り、白馬大会を終えて総合4位につけてきた新顔だ。

 日本代表チームの宮平秀治ヘッドコーチは「陵侑の存在が若手を引っ張り上げているのは事実」と話す。

 また、幸椰は「2日目は陵侑に勝ってやろうと思って臨みましたが、逆に離されてしまった。まだまだメンタルも含めて足りないと思う」と苦笑するが、続けて「最初から勝てないと思うのはよくないし、陵侑を食ってやろうというハングリー精神を持って全員がやっている。そうやって僕らが強くなれば、強い日本チームがまた戻ってくると思うし、もっともっと強い日本チームにしたい」とも話した。

 新シーズンへ向けて穴がなさそうな陵侑の強さと、それに食らいつく同世代の選手たち。"陵侑効果"はこの冬へ向けて、日本チームに好影響を与えそうだ。

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