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男子ジャンプに「小林陵侑効果」。
強い日本代表チームの復活へ前進 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文・写真 text&photo by Oriyama Toshimi

 小林の勢いは2日目も変わらなかった。

 弱い追い風という好条件の中、五輪2冠を2回のシモン・アマン(スイス)が、2009年に作ったグランプリヒルサイズに並ぶ136mの大ジャンプをして、2位のエフゲニー・クリモフ(ロシア)に13.7点差をつける好発進。

 2本目は、前日と同じ9番ゲートからスタートすると、少し強めの追い風の中129.5mを飛んで2位の佐藤慧一(雪印メグミルク)に大差をつけて連勝した。

 今シーズンのオフは、W杯で総合優勝したことで忙しい日々を送っていたが、ウエイトトレーニングを増やして筋力アップを図り、着地のテレマーク姿勢が取りやすくなった。その成果は、136mを飛んで飛型審判5人中3名が19.5点を出し、他の2名は19点という飛型点にも表われている。

 このあと陵侑は、「冬に向けて流れをつかんでおきたいから」と、9月末と10月上旬のサマーグランプリ2戦に出る予定だ。

 今回は出場していなかった強豪選手との戦いに向けても、小林は自信を持つ。

「表彰台争いはできるんじゃないかと思うので楽しみです。今は相当失敗しなければ負けないと思っているけれど、その中でいいジャンプをしていきたい」

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