スノボ外国人メダリストが絶賛「日本人ライダーはクレイジーだね!」 (2ページ目)

  • 徳原 海●文・写真 text&photo by Tokuhara Kai

 平昌の男子スロープスタイルで銅メダルを獲得したカナダのマーク・マクモリス。彼もまた、平野歩夢や片山來夢(らいぶ)ら、ハーフパイプ勢だけでなくスロープスタイルにも世界のトップで戦える日本人ライダーが多く存在すると証言する1人だ。

命を脅かす大怪我から復帰したマーク・マクモリス命を脅かす大怪我から復帰したマーク・マクモリス「確かに、ずっと日本人のライダーたちはハーフパイプが上手だというイメージを持っていましたが、ここ数年で飛躍的にスロープスタイルのクオリティが上がってきていますね。日本は常に優れたライダーを10人は抱えていて、今回のUSオープンでもユウキやタケル(大塚健)がいい滑りを見せましたし、女子でもいい選手がコンスタントに出てきますね。日本人はボードの回し方が本当に柔軟でうまい。すごく鍛えられているし、何よりみんなスノーボードを心から楽しんでいて、かつ礼儀正しい。すばらしいですね。4年後に向けて彼らはさらに進化していくはずです」

 実は彼、マーク・マクモリスこそが、スロープスタイル、ビッグエア競技における真の"ビッグネーム"。平昌では銅メダルだったが、3月のUSオープンで持ち前の勝負強さを発揮して2連覇。Xゲームズも、これまで何度も制しているカナダの国民的英雄である。いわばハーフパイプにおけるショーン・ホワイトのような存在だ。昨年3月に内臓破裂など瀕死の大ケガを負いながらも、驚異のスピードで雪上に戻ってきた不屈の24歳。これからの4年、彼が日本人ライダーたちの前に大きな壁として立ちはだかってくる存在であることは間違いない。

「ソチ(銅)に続き、平昌でもカナダの代表としてメダルが獲れたことは本当にうれしかった。自分の中でもかなり野性的な滑りができたと思っていて、それが評価されたということが非常にクールでした。

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