苦しむジャンプ陣、ひとり好調の小林陵侑が「臨時エース」で団体戦へ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

 W杯総合ランキングで日本人トップの8位につけ、平昌五輪でも期待されていた小林潤志郎(雪印メグミルク)は、2月10日に行なわれたノーマルヒル個人で、1本目31位になり2本目のジャンプに進出できなかった。

ノーマルヒルで7位入賞を果たした小林陵侑ノーマルヒルで7位入賞を果たした小林陵侑 また17日のラージヒルでも、オリンピック8回目の出場となる葛西紀明(土屋ホーム)が悪い風の条件の中、「予選を通過しようというだけの、ぜんぜん思い切りがないジャンプだったので、自分に腹が立っています」と、121mまでしか飛距離を伸ばせず、33位で2本目に進めない、まさかの展開になってしまった。

 そんな日本男子ジャンプ界で、ひとり気を吐いているのが、潤志郎の弟でチーム最年少21歳の小林陵侑(りょうゆう/土屋ホーム)だ。

 今季W杯は、12位が最高で総合は34位。開会式に先立って行なわれた8日のノーマルヒル予選では、日本勢では潤志郎と葛西に次ぐ3番手の21位と、まずまずの調子だった。

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