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女子ジャンプはWエース。
沙羅のライバル、伊藤有希が「夏の女王」へ (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by Kishimoto Tsutomu/PICSPORT

「サマーグランプリの1試合目は、試合までにジャンプも本数を飛び過ぎてしまって、どんどん狙っていくようになっていたというか。ジャンプ台に力を入れて踏み切ろうと考えるようになってしまっていたので試合で失敗してしまったのだと思います。だから今日は、このくらいリラックスした感覚で飛べるくらいがいいんだと勉強になりました」

 伊藤はこのあと9月2日からの妙高サマージャンプ大会に出場して夏シーズンを終えるが、そこからは再び体力作りに力を入れ、冬シーズンへの準備に取り組みたいという。

「技術的には、昨シーズンはあまり点数が出なかった飛型がひとつの課題で、もっと大胆にアピールできるものにしていきたいと思っています。自分で映像を見てもそんなに格好がよくないテレマーク着地になっているので......。それが足の前後のスタンスや幅なのか、手の位置なのか直すところはあるので、自分だけではなく他の人にも意見を聞きながら直していきたいと思っています」

 14年ソチ五輪以前の世界選手権は、初出場の09年大会で17位、11年大会が15位、13年大会は20位と結果を出せなかった。しかし、ソチ五輪で7位入賞を果たしたあとからは、2大会連続で銀メダルを獲得と一気に進化した。

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