木曽の山で鍛えた「二歩目の速さ」で、御嶽海が大関昇進へ突き進む (4ページ目)

  • 松岡健治●文 text by Matsuoka Kenji
  • photo by Kyodo News

 大関昇進の目安は、三役3場所で33勝以上。今場所は、大関取りの土台を築く場所になるだけに、故郷の木曽地方では期待が高まってきている。「御嶽海後援会」が募集した春場所6日目の応援観戦は、定員28人のところに40人が応募し、抽選を行なうことになったという。昨年の春場所に同じ企画を行なった際には、応募が20人だったとのこと。今後も活躍が続けば、倍率はさらに跳ね上がっていくだろう。

 当の御嶽海は、「特に(大関昇進は)意識はしていません。一番一番集中していって、それが白星につながれば、自ずと結果はついてくると思っています」と目の前の一番に集中していく姿勢を強調する。しかし、一方で同世代のライバルに対しては「負けたくありません」と闘志を燃やす。天性の二歩目で番付を駆け上がってきたエリートが、大関へと突き進むことができるか、春場所に注目したい。

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