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白井健三がリオで見つけた目標
「6種目やる。航平さんに追いつきたい」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • photo by JMPA

「びっくりしたのは銅メダルを獲れたことじゃなくて、3回半ひねりを跳べたことでした。練習も含めてライン内に入る着地を決められたのは初めてだから......。今シーズンは最初の方から『3回半』にこだわってやってきて、練習で努力した分がこの運になって回ってきたのかなと思います」

 こう話す白井は2本目をドリックスにした理由を、「欲を言えばロペス(Dスコア6.0点)を跳びたかったんですが、1本目の技に集中していてロペスをやる練習時間が取れなくて。それは今後の課題として残しておきたいと思う」と振り返った。

 白井が初めて決めた"伸身ユルチェンコ3回半ひねり"は、世界初の成功であるために"シライ"の名前が付く3つ目の技になる。それも「そこはFIG(国際体操連盟)さんからのプレゼントだと思っているだけなので、どうでもいいことです。自分が大きな壁を乗り越えたご褒美が、その技の名前なんだと思うので」とさっぱりと受け取る。

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