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【月刊・白鵬】『白鵬杯』愛息の初参戦に横綱は何を思ったか (2ページ目)

  • 武田葉月●構成 text&photo by Takeda Hazuki

 肝心のデビュー戦の結果は、残念ながら黒星でした(笑)。それでも、少しずつ相撲の楽しさに目覚めていってくれたらいいな、と思っています。今後が楽しみです。

『白鵬杯』が終わって、2月に入ってからもイベントが目白押しでした。2月は巡業が行なわれないので、地方などに出かけることはありませんが、「花相撲」と呼ばれるトーナメント戦などが、この時期に開催されるんです。

 2月7日には、『第40回 日本大相撲トーナメント』が国技館で行なわれました。そこで私は、4大会ぶり4度目の優勝を果たすことができました。決勝戦では、横綱・日馬富士と対戦して勝利。本場所とはまた違った喜びがありましたね。

 本場所は一日一番、15日間で争われますが、トーナメント戦は一日で決着がつきます。その分、決勝戦まで勝ち進むと、その日だけで5、6番の相撲を取ることになります。それでも、負けたら終わりの一発勝負。力士たちは"勝負師"本能がかき立てられるのか、土俵上は異様な熱気に包まれます。そういう意味では、会場に詰め掛けたお客さんやファンの方たちも、本場所とは別物の楽しさや面白味を味わえたのではないでしょうか。

 2月11日には、これまた毎年恒例の『NHK福祉大相撲』が国技館で行なわれました。横綱・大鵬関が現役時代から開催されているもので、今年で49回目となります。同イベントでは毎年、大会の収益金で全国各地の福祉施設に「福祉車両」を贈っていますが、今年は私がプレゼンターを務めさせていただきました。

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