【大相撲】旭天鵬、引退。偉大な横綱たちを裏で育てた「先駆者」 (5ページ目)
ゆえに、3年前の涙の初優勝の夜は、モンゴル人力士の全員が、旭天鵬のもとに訪れた。祝杯を交わして、皆が酔いしれた。
土俵入りにおいて、旭天鵬が露払いを務めている白鵬は、とりわけ旭天鵬に対する敬愛が深い。名古屋場所の際にも、自身のこと以上に旭天鵬のことを気にかけ、「(旭)天鵬関にしかわからない、つらさがあるんでしょう」と、その様子を日々心配していた。
角界に大きな道筋をつけた、モンゴル人力士にとっての“偉大なるレジェンド”は、土俵を去った。だが、相撲への愛がここで途切れるわけではない。
「相撲とは、自分の人生そのもの。これからも体が続く限り、まわしをつけて若い力士の指導をしますよ」
日本人、相撲界にとっても、旭天鵬は間違いなく“レジェンド”である。今後は、後進の指導、育成においての活躍が期待される。
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