【月刊・白鵬】2013年、横綱が気になっている「ふたりの力士」

  • 武田葉月●文 text&photo by Takeda Hazuki

2013年も高い目標を定め、闘志をみなぎらせている白鵬関(写真左から2番目)。2013年も高い目標を定め、闘志をみなぎらせている白鵬関(写真左から2番目)。第22回:期待の力士

2013年初場所(1月場所)が始まった。
昨年はケガに泣かされることも多く
満足できる成績は残せなかったが、
今年は万全の態勢を整えてきた横綱。
優勝への並々ならぬ意欲を見せ、
さらなる飛躍を誓う――。

 新たな1年が始まりました。今年もこの場を借りて、相撲界の出来事や私の相撲への思いなど、いろいろなことを伝えていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

 さて、皆さんはどのようなお正月を過ごされたのでしょうか? 家族みんなでおせち料理を食べたり、初詣に出掛けたり、ゆっくりと楽しい時間を過ごされた方が多いと思います。片や、私たち力士は、そうした「お正月気分」を味わうことができません。年明け早々に、大相撲初場所(1月場所)の開催が控えているからです。

 おおよそクリスマスの頃に翌年初場所の番付が発表され、年末年始は誰もが連日稽古に励んでいます。だから、クリスマス、大晦日、お正月といった世間で賑わっているイベントごととは、ほぼ無縁と言っていいかもしれません。

 それでも、私は5年前に結婚し、今や3人の子供に囲まれた生活を送っているので、クリスマスともなると、子供たちは大はしゃぎ。さすがに家では「無縁」と割り切るわけにはいかなくなりましたね。一昨年くらいからは、子供たちにもクリスマスプレゼントを贈るようになりました。

 何をプレゼントするのかって? 洋服とか、実用的なものが多いですよ。モンゴルでは、日本のように「特別な日」というムードはなく、私なんかは両親からクリスマスプレゼントをもらった記憶はないんですけどね(笑)。

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