2012.08.09

【ロンドン便り】英国メディアが冷静に批評する「関塚ジャパンの実力」

  • 藤井重隆●取材・文 text by Fujii Shigetaka
  • photo by Hayakusa Noriko/JMPA

10日に韓国との3位決定戦に臨む五輪日本代表チーム 英国代表が男女ともに8強で姿を消した直後、現地メディアの目はメダル候補の他競技へと向けられ、サッカーへの関心度は一気に冷めた。

 五輪の独占放映権を得ている英BBC放送さえも、準決勝の2試合を途中から中継したり、途中で他競技に切り替えるほどだった。

 52年ぶりに統一チームとなった男子英国代表も、イングランド人とウェールズ人のみの構成となり、自国の独自性を保つため、招集を頑なに拒んだスコットランドと北アイルランドの不参加が賛否両論を巻き起こした。

 それでも、元ウェールズ代表で主将を務めたサベージ氏は「チームとしての準備期間が短すぎたが、主要大会の本戦とは無縁のウェールズ選手が世界の舞台を経験したことは大きい。ベイル(ケガで離脱したが、トッテナムのプレシーズンマッチに出場したウェールズ代表選手)の不参加や、国家を歌わなかった選手がいたという問題もあったが、ウェールズの将来につながるものになった」と、最終的には肯定する批評家もいた。

 そんな中、日本での熱のこもった「関塚ジャパン快進撃」という報道とは裏腹に、サッカーの母国でもある現地メディアの日本に対する第3者的批評は冷静だった。

「メキシコが日本の男女2冠の夢を打ち砕いた」

 英デーリーメール紙電子版が日本の準決勝敗退をそのように伝えると、英BBC放送で解説を務めた元アーセナルで元イングランド代表DFキーオン氏は、試合内容を次のように要約した。

「メキシコは闘牛士のように戦い、90分 間、日本を完全に操った」