【ミラノ五輪】三浦佳生「気持ちをリセット」SP22位で意気消沈も少し顔を上げた 大逆転劇を見せられるか (3ページ目)
【フリーで巻き返しを狙う】
三浦は世界でも有数の疾走系スケーターで、激情がたゆたうような演技を持ち味にしている。一方で爆発力は諸刃の剣で、波の激しさにもつきまとわれてきた。それが今季はメンタル面が安定したのか、GPシリーズから全日本選手権までは高いレベルを維持して戦い抜くことができた。
「今シーズンはスケートの調子はいいのになんでできないのかって悩みましたが、あきらめずに過去一番追い込んで、自分が自分を信じきれました」
全日本で表彰台に乗ったあとに三浦はそう語っていた。SP、フリーをまとめ、総合3位でミラノ行きを確定させたのだった。それだけに、期待されたSPだった。
「大きな大会にこうして派遣してもらって、結果が出せない悔しさ、もどかしさはあります。でも、フリーに向けては気持ち切り替えて。2年前の世界選手権、(SP17位から大逆転の3位表彰台に上がった)アダム・シャオ・イム・ファのようなこともあるので。今回は今回で、勝負事は最後まで諦めずにやっていきたいと思います」
果たして、フリーで巻き返せるか。
「中1日あるのは助かりますね。一回、気持ちをリセットさせられるので」
三浦は少しだけ顔を上げて言った。
フリーは13日、三浦は第1グループ3番手で滑走する。どこまで順位を上げられるか。晴れ舞台の五輪、勝負をあきらめてはいない。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
フォトギャラリーを見る
3 / 3









