検索

【ミラノ五輪】三浦佳生「気持ちをリセット」SP22位で意気消沈も少し顔を上げた 大逆転劇を見せられるか (2ページ目)

  • 小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki

【いつもどおりにいけば......】

 なぜ、三浦は苦しんだのか。

「なんて言えばいいのか、難しいな」

 取材エリアに現れた三浦は、取り囲んだ記者たちと目を合わせず、うつむいたまま言った。彼自身、茫然自失、意気消沈で頭のなかが整理できていないのだろう。

「残念な気持ちでいっぱいです。6分間練習では思うようなジャンプができず、修正を考えていましたけど、実力が出たのかなと思います。気づいたら、(4回転サルコウが)2回転になっていました。サルコウの(回転が抜ける)パンクはここ数年、ショートではしていなかったので、自信を持って跳びにいって、なかなかないミスになってしまい、『ん?』って思いました。だけど気持ちを切り替えてアクセルを跳んだあと、またトーループが失敗になってしまい......残念です」

 三浦はとつとつと語りながら、「いつもどおり」という表現を2度、3度と使っていた。安定してアベレージを出せるまで技量を高めてきた自信があったのだろう。ただ、すべてが少しずつずれていた。

「トーループは、いつもどおりに冷静にいけば跳べると思っていましたが、跳び上がりの時点でダメだなって。完全に軸が後ろにいっていたのでわかりました。靴の影響? それは関係ないです。練習で跳べていたわけだし、実力が足りなかっただけです」

 2月8日の公式練習中にスケート靴が壊れるアクシデントが発生。三浦は靴に問題はなかったことを強調したが、決して万全には見えなかった。同日の公式練習ではサルコウやトーループを何度も跳んでいたが、パンクする回数も多かった。本調子には見えず、どこか表情も曇っていた。さまざまな要因が絡み合っているのだろうが......。

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る