検索

宇野昌磨は本田真凜と「レベルアップしたかった」 アイスダンス新曲を『Ice Brave』最終章で披露 (2ページ目)

  • 山本夢子●取材・文 text by Yamamoto Yumeko

【本田真凜と新曲でレベルアップ】

 さらに、宇野と本田真凜は新曲『Four Seasons』を披露。もともと『Ice Brave』のセットリストにあった『冬』をアイスダンスバージョンにしたものではなく、まったくの新しいプログラムだった。

 冒頭のアクロバティックなエントリーのステーショナリーリフトからのローテーショナルリフトで観客の度肝を抜くと、ワンフットステップやコレオスライド、アシステッドジャンプムーブメントなど、新しいアイスダンスの要素がこれでもかと詰め込まれていた。

 ダンススピンやツイズル、ストレートラインリフトはさらに磨かれており、彼らがどれだけ真摯にアイスダンスと向き合ってきたかがわかる。今回の新プログラムの振り付けは、北京五輪アメリカ代表のアイスダンサー、ジャン=リュック・ベイカーだ。彼に振り付けを依頼した理由を「レベルアップがしたかったから」と宇野は言う。

「僕たちのアイスダンスを『Ice Brave』の最後の場所でもう一段階レベルを上げたものにしたいと思ったんです。僕たちができるものを組み合わせていいものを作るのではなく、できなくても自分たちがレベルアップするものを作ってほしいと依頼しました。

 あとは、海外の方に振り付けてもらった時にどういうものができ上がるのかを知りたかった。だからこそ(前プログラムの)『Wild Side』と比べると僕たちが得意なシングルの部分が減って、もっともっとアイスダンス要素が増えたものになったと思います。日々の練習も大変で、難しく苦労も多かったんですけど、それだけ収穫のあるものになりました」

 昨年4月にアイスダンスの練習を見学させてもらった時は、まだまだ伸びしろがたくさんある状態だった。宇野自身も「最初の頃は本当に苦戦していた」と言うが、「この数カ月、新しいプログラムを練習して今の形にできたのは、自分たちがアイスダンスを見せる者として成長できたなと思います」と振り返る。

「うまくできている人と比べるともっときれいにする方法はあると思うんですけど、でも僕たちは今できることの最大限の練習をできたなって。競技後の感想みたいな感じになるんですけど(笑)。もっとできるようにはなるかもしれないけれど、今日までの練習にはまったく後悔がないです」

 自らの成長に胸を張る。ふたりの演技が終わり、次の演技が始まるまで会場のざわめきは止まらなかった。

2 / 3

キーワード

このページのトップに戻る