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【フィギュアスケート】坂本花織の演技は「まだ60パーセント」 楽しむ気持ちを持ってミラノ五輪へ進む (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

【まだ60パーセントの出来】

 SPに比べると、フリーは「気持ちにあまり余裕がなくて、表情も少しこわばっていたと思います」と、坂本は振り返る。朝の公式練習は納得できないところもあり、その不安で緊張感もあったという。それでも演技前半は、スピードに乗った安定感のある滑りを見せていた。

「緊張はしていたけどいい緊張感で、ふだんどおりというか練習みたいな気持ちで少しフワフワしていました。でも、3回転サルコウを降りたあとから急に心拍数が上がって緊張してきて、『あっ今、試合中や』という感じで目覚めて。そんな感じは初めてだったので楽しかったです」

 坂本は笑顔でそう話す。坂本の演技について中野園子コーチは、「今日の出来はまだ60パーセントくらい。もう少し滑り込んで後半のスピードをもっと上げれば、コレオシークエンスもより感動的なものができる。スピンを含めてひとつずつ見るとすごくいいものができているので、全部ひとつの曲のなかでできるようにしたい」と話す。

 まだまだ伸びしろを感じさせるなか、坂本は現在の状態や課題をこう分析する。

「ジャンプの安定感は取り戻せてきているし、クオリティの部分ではだいぶ加点もついてきたかなという感じはあるけど、ステップとスピンで取りこぼしがあるのでそこが課題です。ショートも今回はひとつ取りこぼしがあったし、演技構成点もすべて9点台に乗ったとはいえ、まだギリギリな項目もある。フリーも正直、余裕はあまりなかったので自信のつく練習が必要だなというのをあらためて感じました」

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