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鍵山優真「五輪で目指すは金メダル」大技・4回転フリップ入りの新曲をノーミス (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao / Dream on Ice 2025

【リズミカルに自分らしさ全開】

 その『The Sound of Silence』では、昨季2戦目のNHK杯でミスのない演技をして105.70点を出すと、次のフィンランド大会でもノーミス。GPファイナルと全日本選手権は完璧とはいかなかったが、年明けからはノーミスを続けて世界選手権では107.09点の高得点を出した。

 だが、ノーミスの演技でも北京五輪SPの108.12点を超えられないことに、もやもやしたものを感じてきた。だからこそ、勝負がかかった五輪シーズンへ向け、自分らしさが存分に発揮できるプログラムをもう一度演じたいという気持ちが強くなった。

「自分らしさ全開でショートもフリーもつくっていただいたけど、そのなかでも『I Wish』という楽曲は、自分のパーソナリティを100%出しきれるようなプログラムになっているので滑っていてすごく楽しいです」

 鍵山は『ドリーム・オン・アイス』の演技後にこう話した。その新プログラムは、「ローリー先生には『ちょっとこじゃれた男性をイメージして』と言われて。女の子たちが寄ってきて調子に乗るというか、ちょっと酔いしれているような感じ。いい意味で少し力を抜いたりしてニヤッとしたり......」と話すもの。リズミカルな曲調で始まると冒頭から全開で踊り出す滑りだ。

 五輪シーズンのSP『When You're Smiling』の流れる軽快なリズム感と比べれば、動きのなかに力感が出てきてメリハリもある、気持ちの余裕を持った踊りだ。

「最初から最後まですごく軽快なジャズ調のプログラムになっているので、楽しく盛り上がっていただけるのが見どころだと思います。終盤のステップシークエンスでもフィギュアスケートでは見られないような陸上の動きをすごく使っているので、振り付けをしたばかりの頃は全身が筋肉痛になっていたけど、今は少しずつ慣れてきたのかなと。手拍子で盛り上げていただけるとすごくうれしいなと思います」

 演技中は、坂本花織らの女性スケーターがリンクサイドのフェンスに並び、ノリノリで踊りながら声援を送っていた。

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