全日本2位、16歳の中田璃士は強気が大きな武器 ガッツポーズは「ありえない数やりました」 (3ページ目)
【負けがあったからこそ今の自分がある】
「振付師のミーシャ・ジーさんにも『ジュニアGPファイナルの負けがあったからこそ今の自分がある』と言われて。本当は(連覇で)歴史をつくりたかったけど、そのおかげで今回2位になれた自分があるのではないかと思います」
今大会、270〜280点を出す実力を持つ複数の選手たちが、大きなプレッシャーのなかで力を発揮しきれなかったという面もある。だが、16歳で2位という位置につけられたのは、中田が攻めの気持ちが生んだ結果だろう。強気は彼の大きな武器になる。そんな期待を感じさせた。
著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。
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