千葉百音「泣かないと思っていたけど...」全日本4位に悔し涙「来季は絶対4回転を入れてやるぞ」
【思わぬアクシデントに「やばい、落ち着け」】
今季、初出場のGPファイナルで2位に入った千葉百音(木下アカデミー)は、全日本選手権を前に「これまでの結果は関係ない。自分を過信せず、ほどよく信じて、今の自分ができる一番いい演技をしたいです」と冷静に話していた。
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12月20日のショートプログラム(SP)は、スタートの位置を間違えそうになるアクシデントがあり、演技後に「自分で思っていたより緊張していたらしく、『やばい、落ち着け』って感じでした」と苦笑した千葉だが、伸びのある安定した滑りを見せた。
ノーミスで国際スケート連盟(ISU)公認の自己ベストを3点以上上回る74.72点を獲得。女王・坂本花織と、トリプルアクセルを投入した島田麻央に次ぐ3位に入った。
11月のNHK杯から4試合目というハードスケジュールで臨んだ全日本。千葉は「今季は2週間ごとの試合が4連続だけど、帰ってきて1週間で次の試合へ行くというパターンが自分なりにだんだんつかめるようになってきました」と前向きなコメントをしていた。
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著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。