全日本は坂本花織が復調で4連覇達成か ジュニア女王の島田麻央にも初優勝のチャンスあり (4ページ目)
【ジュニア中井亜美が表彰台を狙う】
前出の島田のほかジュニア勢で台頭が期待されるのは、中井亜美(TOKIOインカラミ)だ。2022年全日本は4位。昨季はジュニアGPファイナルに進出しながらも、全日本ジュニアで10位と振るわず、全日本には出場できなかった。今季はジュニアGP中国杯で優勝。合計得点204.88点と、今季シーズンスコアでは日本女子の5番手につけている。
ジュニアGPファイナルは、島田と和田薫子(グランプリ東海クラブ)に次ぐ3位。全日本ではトリプルアクセルをSPに入れ、フリーも2本構成で成功させたいと明言しているだけに、210点に迫る可能性は持っている。
ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪にもつながってくるシニアの熾烈な戦いとともに、次代をにらんだジュニアの滑りも注目される大会となる。
著者プロフィール
折山淑美 (おりやま・としみ)
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。1992年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、夏季・冬季ともに多数の大会をリポートしている。フィギュアスケート取材は1994年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追う。
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