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全日本は坂本花織が復調で4連覇達成か ジュニア女王の島田麻央にも初優勝のチャンスあり (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi

【島田麻央は大技挑戦を名言】

 その島田は今季、フリーでトリプルアクセルと4回転トーループを入れて、ジュニアGPシリーズ2戦目で224.68点の自己ベストを出している。だが、その後の全日本ジュニア選手権は201.32点にとどまって、GPファイナルではフリーで4回転トーループや後半の3回転ループで転倒するなど、これまでにないミスをして199.46点。優勝はしたものの、ジュニア国際大会では初めて200点台に届かなかった。

 ジュニアGPファイナルの記者会見では、「ショートのトリプルアクセルには絶対に挑戦したいと思っているし、フリーもトリプルアクセルと4回転トーループは挑戦を続け、しっかり決めきることが目標」と、全日本への意欲を見せた島田。悪い状態からどこまで立て直してくるのか、注目される。

 シニアのフリーは、ステップシークエンスが入ってジュニアより要素がひとつ増えることもあり、大技をわずかなミスにとどめられれば、坂本を脅かすこともできるのではないだろうか。

 坂本、島田のふたりに続くのは、今季のGPシリーズ2大会でともに210点台を出し、GPファイナルも208.85点で2位となった千葉百音(木下アカデミー)。

 GPファイナルのフリーは、ジャンプで回転不足やエッジ不明瞭と判定されてGOE(出来ばえ点)加点を伸ばせなかったが、持ち前の伸びのある滑りからジャンプを決められれば、高い加点がつく。目標は、ISU(世界スケート連盟)公式大会の自己ベストである214.98点超えだ。

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