宇野昌磨、全日本フィギュア2位で2度目の五輪出場決定も「足りないものを実感。今はすぐにでも練習したい」
全日本フィギュアのフリーで『ボレロ』を演じる宇野昌磨この記事に関連する写真を見る 6分間練習、黒を基調に金色のストーンが輝く衣装を着た宇野昌磨(トヨタ自動車、24歳)は、最終グループ6人の5番目でリンクに入っている。各選手の名前がアナウンスされるのに対し、彼はいちいち律儀に拍手を続けた。他の選手が思い思いに体を動かし、自分の演技に没頭するなかで異色だった。
宇野は、大袈裟に「人のよさ」をアピールしない。飾り気がなく、自然に振る舞える。"天然"なところはあるが、意外なほど細やかだ。
「Consistent」
ステファン・ランビエールコーチは、宇野の人間性について「首尾一貫した、矛盾しない」という表現を使っている。他の選手のことを気取らずに尊重できる一方、自分のスケートにとことん向き合えるし、逃げることがない。その姿勢が自然だ。
「どの試合も成長できるように」
今シーズン、宇野は終始、その言葉を繰り返し、結実があることを確信している。
では、宇野は全日本選手権をどのように戦ったのか。その生き方は、来年2月の北京五輪につながる。ふたつは結びついているはずだ。
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