羽生結弦が失意から立ち直れた理由「ファンやコーチが信じてくれた」 (4ページ目)
「自分のジャンプのため、演技のため、このプログラムの完成のためにできる、一番いいパターンだったのではないかと思います」
自分の表現力の幅を広げながら、高難度ジャンプを組み入れた演技構成への挑戦。こうして平昌五輪シーズンへ向けての準備を整えていった。
(第Ⅵ部終わり)
【profile】
羽生結弦 はにゅう・ゆづる
1994年12月7日、宮城県仙台市生まれ。全日本空輸(ANA)所属。幼少期よりスケートを始める。2010年世界ジュニア選手権男子シングルで優勝。13〜16年のGPファイナルで4連覇。14年ソチ五輪、18年平昌五輪で、連続金メダル獲得の偉業を達成。2020年には四大陸選手権で優勝し、ジュニアとシニアの主要国際大会を完全制覇する「スーパースラム」を男子で初めて達成した。
折山淑美 おりやま・としみ
スポーツジャーナリスト。1953年、長野県生まれ。92年のバルセロナ大会から五輪取材を始め、これまでに夏季・冬季合わせて14回の大会をリポートした。フィギュアスケート取材は94年リレハンメル五輪からスタートし、2010年代はシニアデビュー後の羽生結弦の歩みを丹念に追っている。
【写真】羽生結弦『ドリーム・オン・アイス2021』フォトギャラリー(8枚)
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