坂本花織&紀平梨花、新作の見どころと北京五輪シーズンの抱負を語る (3ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●写真 photo by Noto Sunao(a presto)

◆羽生結弦「何かを感じてもらえるのではないか」。シーズン初演技から全開、4回転アクセルへの決意も語った

 今回の選曲は「使いたい曲だな」と思って決めたそうで、「コレオステップシークエンスからステップシークエンスが続いていて最後に盛り上がりがあるので、『タイタニック』の物語を、体を大きく使って表現したいです」と振り付けのコンセプトを説明する。

 可憐で美しい滑りができる紀平のスケーターとしての魅力を最大限アピールできるプログラムになっているので、滑り込んでいけば代表作になりそうな予感だ。

 また、SPは昨季注目が集まった片手側転の振り付けが入っている『ザ・ファイア・ウィズイン』(ブノワ・リショー振付)を継続して使うことになったという。

 気がかりなのは、まだ腰痛が完治していないこと。昨季は後半戦に腰痛を起こすと、世界選手権後に悪化させ、国別対抗戦では痛みを抱えながらの演技となり、得意のジャンプが不発だった。

「まだ治っていないんですけど、国別対抗戦ですごく痛めたので、そこから1回休んでみたり、軽めの練習をしたりして、少しずつ良くなってきていました。6月中はできるだけ痛い動きはしないようにして、この2カ月くらいはジャンプ練習もしていない状態で、普通に練習すると痛みがまだ出てしまうので、ゆっくり治していきたいと思っています」

 このような状況で、新しいジャンプには挑戦できていないという。まずは腰痛を完治させてから、本格的なジャンプ練習に取り組むことになりそうだ。

「4回転を1本にするか、トリプルアクセルを2本入れるか、どちらかにしようかと考えています。オリンピックシーズンは安定感のある自信を持った演技構成でいこうと思っています」

 今季も大技のジャンプを武器に戦うことは間違いない。

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