日本女子フィギュアの「伏兵」3人。五輪出場への狭き門に挑む (4ページ目)
引退を撤回して挑んでいる新田谷凜(23歳)も、ダークホースと言えるだろう。昨年の全日本ではSPで5位と健闘し、国体でもフリーで5位と輝きを見せた。ただ、SP、フリーをふたつそろえるのを苦労している。
「トリプルアクセルの練習を本格的にしたいと思っています」
新田谷はそう公言した。トリプルアクセルという難解なカードを引くことで自らを奮い立たせ、演技全体を旋回させられるか。
「全日本のフリーで最終グループに入って、欲が出てきました。構成を上げてやりたい気持ちというか。練習は試合、試合は練習と、日ごろから意識を高めて取り組んでいきたいです」
トリプルアクセルを捨てるか、拾うか。五輪イヤー、それはひとつの岐路になる。4回転挑戦に打って出る選手も少なからずいるだろう。はたして、運命はどう転ぶのか。そこには、光と影の物語があるはずだ。
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