紀平梨花、4回転にも挑戦。今季初となる最高難度のジャンプ構成に (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 ジャンプの調整に少し苦労したのは、スケート靴がなかなか自らの足に合わず、今大会直前にスケート靴を変えたことに起因しているようだ。3年前に練習の時に履き、1カ月もしないうちにお蔵入りさせた靴を急遽、引っ張り出したという。3年前は靴が柔らかくなりすぎて使えなかった靴だというが、今大会ではエッジを付け替え、中敷きでかかとの高さを調節して使用することになった。

「今日は新しく違うことをしたんですけど、やっとはまったというか、何とか間に合ったなという練習ができました。あとは、本番リンクの氷の感触を確かめながら(ジャンプを)合わせていこうと思っています。一応、練習でトリプルアクセルを跳べたので何とか安心したし、新しい靴にしっかり合わせて、たくさん跳ぶことだなと思います。何とか試合にも出られそうでよかったです」

 今季序盤に痛めた左足首の痛みも少しずつよくなっており、シーズン初戦から回避していた3回転ルッツを、今大会からはプログラムに組み込むことができるようなった。この日のフリーの曲かけ練習では、その3回転ルッツをしっかり2本跳んでみせた。

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る