2020.02.05

羽生結弦が優勝候補の四大陸選手権。ライバルは4回転アクセルに挑戦か

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

プログラムの変更を決めた羽生結弦 2月6日からソウルで四大陸選手権が行なわれる。3年ぶりの出場で初制覇を狙う羽生結弦は、大会前、プログラムを平昌五輪で勝負をかけた自身の代表的プログラムとも言えるショートプログラム(SP)『バラード第1番ト短調』と、フリー『SEIMEI』に変更することを発表した。

 昨年末の日本選手権後にその決断をしたというが、その理由は、3月の世界選手権で勝つためだという。

 今季ここまでのプログラムであるSP『秋によせて』とフリー『Origin』は、昨年10月のスケートカナダで合計322.59点という高得点を出していた。だがSPの『秋によせて』では、ノーミスの演技をしながらも「後半の4回転トーループ+3回転トーループが曲にうまくハマり切らなくて不安がある」と違和感があることを明かし、昨年末の全日本選手権ではその連続ジャンプを前半の2番目に持ってきて、最後のジャンプをトリプルアクセルにする構成に変えていた。

 しかし、その修正だけでは、見る者を自分の世界観に引きずり込むような、情感豊かな羽生本来の演技ができないもどかしさを感じていたのだろう。また、強力なライバルであるネイサン・チェン(アメリカ)に勝ちたいという思いが強いからこそ、自分らしさを存分に出せるプログラムでしっかり勝負したいという考えも見てとれる。