2020.02.07

羽生結弦が進む自らの道。「フィギュアスケートの完成形を目指して」

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

四大陸選手権で優勝を目指す羽生結弦 ソウルで開催される四大陸選手権、競技開始前日午後の公式練習。3年ぶりの出場となる羽生結弦はキレのある動きを見せ、4回転ルッツで転倒はしたものの、気負いを感じさせることはなかった。

「初めての練習で感覚はよかったですが、まだつかみ切れていないところもあります。徐々に感覚をつかんでそれからだなと感じました。スケート自体もしっくり来ている感じはまだないので、それを一つひとつ確かめながら、この氷にはこのようなタッチで行けばいいのかなということを考えながら滑っていました」

 こう話す羽生は、曲かけでは『バラード第1番ト短調』を滑った。最初の4回転サルコウを決めると、感情を込めたつなぎのあとは4回転トーループ+3回転トーループもきれいに決めた。後半のトリプルアクセルも決めてコンビネーションスピンのあとには、気持ちを前面に出すような、彼らしいステップシークエンスも見せた。