恐るべき完成度で優勝。超然とした
コストルナヤが見せた16歳らしさ (3ページ目)
もっとも、"鋼鉄の女の子"というわけではない。
「シニアでは1年目なので、SNSで騒がれることもなくて。落ち着いて滑ることができました。続けてきた練習の演技を出せて、プレッシャーに負けなかった」
当たり前だが、周囲の評価は気になるのだろう。大勢の記者に囲まれながら、取材を受けるときは、大きなぬいぐるみをお腹に両手で抱えていた。キャラクターの足をこちょこちょと動かし、気持ちを落ち着けているようでもあった。
しかし、コストルナヤには大志がある。自分がどんな演技をして、それが観客を幸せにできたか――。歴史に名を刻むスケーターになるのだ。
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