2019.11.23

羽生結弦はミスなく安定。最高得点の更新よりも自らの滑りに集中する

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登 直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

NHK杯ショートプログラムで首位発進の羽生結弦 11月22日に行なわれたNHK杯男子ショートプログラム(SP)。羽生結弦は大きなミスのない滑りで、前戦のスケートカナダに0.25点及ばないだけの109.34点で1位発進した。

 だが、「まずはホッとしたなというところが一番強いけど、出来自体は『完璧だったな』というのには程遠いので、まだ練習が足りないんだなというのを突きつけられたと思います。もちろんスケートカナダのショートがあるからこそ、まだまだできるなという感覚がすごくあります。もっとどん欲に上を目指す感じで、正直、ちょっと悔しかったという感覚もある」と冷静に振り返った。

 シーズン初戦のオータムクラシックを終えてからは、2年連続で出場できていないグランプリファイナルや、3年連続で出場していない全日本選手権でしっかり滑りたいという意識が強くなっている。そのための通過点でもあるNHK杯は、万全な状態で国内の大会に出場できるのは本当に久しぶりだっただけに緊張感もあった。