2019.04.12

シーズン最終戦で百花繚乱。紀平も坂本もノーミスで高得点がバシバシ

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 4月11日から始まった世界フィギュアスケート国別対抗戦。日本チームのメダル獲得のためには女子シングルで上位に入ることが絶対条件だったが、紀平梨花、坂本花織のふたりがショートプログラム(SP)で好スタートを切った。

 期待の紀平は、最初のトリプルアクセルに成功。同じくトリプルアクセルを成功させて、その時点でトップだったエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)を上回る出来にした。

今季最高得点を記録した紀平梨花 直前の6分間練習で紀平は、トリプルアクセルを3回失敗していた。

「6分間練習はすごく不満があってヤバイかなと思ったけど、終わったあとに一度靴を脱いでからテープを強めに巻き直したことで感覚がよくなった。入るコースを考えすぎてもジャンプのタイミングがわからなくなるけど、何回も何回も確認して、体にしみ込ませることができていたので、今回は何も考えず無意識でいい位置に行けたのかなと思います」

 こう話す最初のトリプルアクセルは、まったく力みのないきれいなジャンプ。GOE(出来ばえ点)加点もトゥクタミシェワの2.29点を上回る2.86点だった。その後も丁寧に要素をこなす滑りに終始し、終わってみればグランプリファイナルに続く今季2度目のノーミスの滑り。今季世界最高の83.97点を獲得して首位に立った。

「今回はファイナルや世界選手権より、すごくジャンプに集中することができました。これまでノーミスでできることが少なかったから、今回はショートでと思っていました。いつもなら最後の3回転ルッツを跳んだあとも『今からこけたら一緒だ』と思って本当の笑顔を見せることができていなかったけど、今回はルッツを跳んだあとで自然に笑顔を出せた。このプログラムを最後はしっかり決めて『この曲にしてよかった』という気持ちで終わりたかったので、演技のあとはすごくうれしくて、ガッツポーズも自然に出ていました」

 また、最終滑走者となった坂本花織も、ノビノビとした滑りを見せた。