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フィギュア四大陸展望。注目は宇野の
300点超えと日本女子の表彰台独占 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi
  • 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

紀平梨花を筆頭に、今大会も表彰台独占が期待される紀平梨花を筆頭に、今大会も表彰台独占が期待される 一方、紀平梨花坂本花織三原舞依が出場する女子は、ここまでの成績を見れば昨年に続く日本勢の表彰台独占も可能だ。なかでも紀平は、GPファイナルを233.12点の高得点で制しているように、優勝候補の筆頭だろう。

 紀平の最大の武器はトリプルアクセル。今季はその成功率の高さに自信を持ち、どんな氷でも対応できるようになっただけではなく、ひとつ失敗してもその原因を分析して次に引きずらない逞(たくま)しさも身につけている。初出場の世界選手権制覇に向けて、高得点を叩き出しておきたいところだ。

 その紀平を追うのが、全日本選手権で初優勝した坂本になる。全日本ではダイナミックなジャンプと滑りで高得点を獲得したが、それを世界のジャッジがどう評価するか。世界選手権へ向けても、ISU公認大会自己最高の213.90点の大幅更新を果たしたい。

 また、全日本4位で世界選手権代表を手にすることができなかった三原だが、今季は彼女らしさを存分に発揮するプログラムで安定した滑りを見せている。

 GPシリーズのNHK杯では4位。また、SP1位発進だったフランス大会は2位。フリーの最後のジャンプのサルコウが2回転ではなく3回転になっていたら紀平を抑えて優勝できていただけに、悔しさの残る結果となった。

 彼女にとって、その悔しさを晴らすチャンスとなるのがこの四大陸で、来シーズンへつながる演技ができるかが見どころとなる。

 世界選手権での複数メダル獲得を実現するためにも、ここで紀平、坂本、三原が表彰台独占を果たし、世界に日本女子の力をアピールしておきたい。

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