羽生結弦が語った、東北への思いと「今季、現役としてやりたいこと」 (3ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao(a presto)

 羽生は、さらに高い志も表明した。それは4月26日に行なわれた日本スケート連盟優秀選手表彰式の会場での発言だった。

「五輪連覇の達成感はありましたが、自分が企画したアイスショーをやって思ったことは、自分が現役としてまだまだ足りない部分があるということでした。だから、さらに追求するものを見つけてそれを追いかけていきたい。まだ練習でも決めたことがない4回転アクセルを決めたいと思うし、それができるようになったら5回転ジャンプにも挑戦したい。誰もやったことがないものだから、そんなに簡単にできるとは思わないですが、練習を積んで、いつかはできるようにしたい」

 尽きることのない進化への希求。自らに課していた"五輪連覇"という重荷を背中から下ろした羽生は、新たな挑戦への道を歩もうとしている。

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