羽生結弦、4回転を跳びまくる四大陸のライバルたちに「感謝している」 (2ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

 昨年12月末の全日本選手権欠場の悔しさを晴らすという意識は「あまり持っていない」という。羽生は「四大陸は四大陸。最終的にはこれが来年の平昌五輪へ向けての予行演習ということになるかもしれないですが、それを特別に意識することなく、今やるべきことは何なのかだけを考えて大会に臨みたい」と語った。

男子SPが行なわれるのは17日。その点では「まだきつめのトレーニングをしても大丈夫かな」と考え、体の感覚も確認しながらできたという。

全日本を欠場したあと、2カ月ぶりの試合に臨む羽生結弦全日本を欠場したあと、2カ月ぶりの試合に臨む羽生結弦 練習自体は全体的に軽めだったが、体の状態は悪くないようだ。4回転ループを含め、ジャンプをしっかり跳べた時の動きは、体に力が入っていない軽さとキレがあった。そんな順調さが、余裕を持った練習につながったのだろう。

 練習の最後で、今シーズンなかなかうまく決められていないフリー後半部分を念入りにチェックしていたことに関して、羽生はこう話す。

「これは、これまでの練習でもやってきたことです。年が明けてから、前半最後の3回転フリップから後半の4回転サルコウ+3回転トーループへ入るコースを少し変えたので、そういった部分の確認もあります。いつも通りの練習の感覚を重視してやっていました」

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