GPファイナル3位発進。浅田真央が秘める「逆転Vへの確信」
2シーズンぶり7度目の出場となったGPファイナル、ショートプログラム(SP)で、浅田真央が気を吐いた。
GPファイナル、SPで3位となった浅田真央 6分間練習を見る限り、あまりジャンプの調子は良さそうに見えなかったが、本番では何とか踏ん張った。最後の3ルッツが1回転になったり、3フリップ+3ループの連続ジャンプでは2つのジャンプで回転不足を取られたりとミスを重ねたが、武器のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)だけはGOE(出来栄え点)で1.71点もつく鮮やかなジャンプを跳んでみせた。さらにステップとスピンはすべてレベル4と認定されて演技をしっかりとまとめ、大人の女性らしい表現力を発揮して観客を魅了した。
ただしSPの課題違反となった1回転ルッツが無得点になったために得点は伸びず、結果は69.13点の3位スタートだ。
「今日の演技で私は一つミスをしてしまったので、そこが悔やまれるんですけど、自分の演技自体は悪くなかったので、フリーに向けていいスタートが切れたかなと思います。
最初のジャンプは自分も集中していい感じだったんですけど、やっぱり苦手というか、不安定なルッツがまだまだ自分のものになっていないんだなと感じました。演技前に(佐藤コーチからは)ほとんどルッツのことしか言われていなかった。流れに乗ってアウト(エッジ)で跳べるように修正してきているので意識しているんですけど、身体の感覚とタイミングがまだ不安定なところが出てしまうんだなと思いました」
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