【ボクシング】かつて井上尚弥と闘った田口良一が「見たことがない」と驚愕したアッパー 敗れた中谷潤人も「これから全盛期を迎える」 (4ページ目)
【中谷は「大きく飛躍すると確信」】
15歳で単身アメリカに渡り、本場で研鑽を積んで大舞台に上がった挑戦者は試合後、「これまでやってきたことを120パーセント出せたので悔いはない」と言った。それについて、田口は話した。
「いい言葉ですね。あの闘いぶりからも、中谷君が大きく飛躍すると確信しています。より強さを増して、いずれパウンド・フォー・パウンド1位も狙えると思いますね。ボクサーとして伸びるきっかけって、人それぞれでしょうが、今回の井上戦が彼を強くすると感じます。
中谷君の性格、ボクシングを深く考えている点、向き合い方、努力する姿から、『負けを糧にできるタイプだなぁ』と。今回のLAキャンプでは192ラウンドものスパーリングをこなしたんですよね。圧巻というか、信じ難い量です。普通の選手なら壊れますよ」
死闘を乗り越え、中谷はさらなる成長を目指す photo by Soichi Hayashi Sr.この記事に関連する写真を見る
中谷が練習中、3分間に1本ではなく3本のサンドバッグを打つことについても田口は触れた。
「日本のボクシング界では、考えつかないような練習をやり続けていますよね。井上君がフェザーに上げたら、スーパーバンタムで無双できるでしょう。そのあと、どういう道に行くかはわからないですが、中谷くんが大きく成長することは間違いないです。これから全盛期を迎えるでしょう。個人的に好きな選手なので、陰ながら応援しています。
お互いが望むなら、リターンマッチもいいんじゃないでしょうか。中谷君は再戦したいでしょうし、井上君はさらに差を見せつけたいという気になるかもしれません。自分のなかでは、この1回でかなり満足していますが(笑)。あんないい試合を見せてくれたふたりには、心から感謝しています」
◆田口良一(たぐち・りょういち)
1986年12月1日生まれ、東京都出身。2006年7月にプロデビューし、2007年にライトフライ級の全日本新人王に輝く。2013年4月、同級の日本王座を獲得。2014年12月にWBA王座、2017年12月、ミラン・メリンド(フィリピン)との統一戦を制してIBF同級王座を獲得した。2019年12月に現役を引退。プロ戦績は27勝(12KO)4敗2分け。
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著者プロフィール

林壮一 (はやし・そういち)
1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。
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