【ボクシング】かつて井上尚弥と闘った田口良一が「見たことがない」と驚愕したアッパー 敗れた中谷潤人も「これから全盛期を迎える」 (3ページ目)
【井上の「本能的に体が動いた」アッパー】
元2冠ライトフライ級チャンピオンの田口は、脱帽した様子で語り続けた。
「11、12ラウンドはまた井上君のラウンドでした。11ラウンドだったかな。井上君の右ストレートが外れた直後に、後ろ足を前に移動させながら、左アッパーをヒットしたんです。あんな動き、見たことなくて。
舞い降りてきた感覚というか、きっと本能的に体が動いたんでしょう。練習して出せるものじゃないですよ。自分も現役時代、たまに勝手に体が動く経験をしました。今回の井上君もそうでしょうね。『とんでもないな。すごいな』と、つくづく感じました」
試合を決定づけた第11ラウンド、モンスターが放った右アッパーが挑戦者の左目を捉え、中谷は眼窩底を骨折する。以後、試合終了のゴングまで、右目のみで闘った。
中谷(右)にアッパーを見舞う井上 photo by Naoki Kitagawaこの記事に関連する写真を見る
「総合的に、井上君が中谷君を上回っていました。チャンピオンが一枚上手でしたね。あらためて、ボクシングの素晴らしさを感じました。
今回の試合で、井上君はボクシング史で"最強"と呼ばれる存在になったんじゃないですか。フェザーでもやりたいそうですが、井上くんなら57kgでも統一チャンピオンになれますよ。そうしたら、ボクシング史上ナンバーワンになるかな、と感じます。KO率は下がるかもしれませんが、井上尚弥から7ラウンド以上ポイントを取れる選手がいるのか。考え難いですよね。身長185cmのWBO王者、ラファエル・エスピノサには苦戦する部分もあるでしょうが、井上君のほうが上回っています」
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