【プロレス】藤原喜明は「君程度(きみていど)」と言われて新日本を退団 新生UWFに移籍し、6万人動員の東京ドームで迎えた異種格闘技戦 (3ページ目)
【東京ドームに6万人を動員】
藤原、船木、鈴木の加入で、新生UWFの人気は加速した。プロレス業界以外の媒体でも紹介され、新日本、全日本をも上回る勢いがあった。そんな"UWFブーム"が起こった理由について、藤原はこう語った。
「やっぱり、スタイルじゃないのか。第一次の時に俺が言ったことだけど、全日本と新日本と同じことやっても絶対に勝てないから、練習でやってるスパーリングをそのままやればいいんじゃないかってやつだ。それが正解だったってことじゃないのかな。確かに、すげぇ人気だったよな。それは、ありがたかったよ」
一方で、入場でのレーザー光線などを使った派手な演出には、「ずいぶん無駄なとこにカネを使ってるなと思ったよ。フフフ......」と、ニヤリと笑った。
当時の人気を象徴する大会がある。1989年11月29日に行なわれた東京ドーム大会だ。
大会名は「U-COSMOS」。世界から格闘家を招聘し、UWFの6選手との異種格闘技戦が組まれた。東京ドームでのプロレス興行は、同年の4月24日に新日本が初めて開催したばかり。2団体目のドーム興行は、主催者発表で6万人の観客を動員した。これは新日本を上回る、当時のプロレス興行での新記録だった。
「東京ドームはどうだったかって? ただ『デカイな』と思っただけだったよ。俺らは立派なデカイところだろうが、原っぱでやろうが気持ちは変わらないんだよ」
メインイベントでは前田が、オランダの柔道家であるウィリー・ウイルヘルムと対戦。藤原はオランダのキックボクサー、ディック・フライと3分7ラウンドで激突した。のちに人気格闘家となるフライは、この大会が初来日で未知の相手だった。
「キックボクサーだから、一発食ったら終わり。丁か半か......そんな試合だったな」
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