【ボクシング】山中慎介が断言 井上尚弥や中谷潤人を筆頭に「スーパーバンタム級でも日本人同士でベルトを争う時代がそこまできている」 (4ページ目)
――東洋太平洋スーパーバンタム級王者の中嶋一輝選手(大橋)も絡んでくるでしょうね。
「そうですね、そのあたりの選手がどう動くのか、タイミング次第です。とにかく今、バンタム、スーパーバンタム級は上が詰まっていますから」
――バンタム級戦線では、那須川天心選手(帝拳)と井上拓真選手(大橋)のWBC世界バンタム級王座決定戦が11月24日に行なわれます。この結果次第では、武居選手が王座を狙う可能性もあるのでは?
「大橋会長も触れていましたが、武居はバンタム級で減量が少し厳しいみたいですからね。右肩のケガから復帰しましたが、そのコンディションがどこまで戻っているのか。その点は気になりますね」
――バンタム級を束ねていた井上選手が階級を上げ、日本人がそれぞれ4団体の王座を獲得しました。今後、スーパーバンタム級でも、同じようなことが起こる可能性はありますか?
「十分にあると思います。4団体を束ねる井上尚弥という絶対的な存在がいて、中谷をはじめ若い力が追いかけている。スーパーバンタム級でも日本人同士でベルトを争う時代がそこまできていると思います。群雄割拠のなかで、それぞれがどう結果を残して上がっていくのか、一戦一戦、目が離せません!」
【プロフィール】
■山中慎介(やまなか・しんすけ)
1982年、滋賀県生まれ。元WBC世界バンタム級チャンピオンの辰吉丈一郎氏が巻いていたベルトに憧れ、南京都高校(現・京都廣学館高校)でボクシングを始める。専修大学卒業後、2006年プロデビュー。2010年第65代日本バンタム級、2011年第29代WBC世界バンタム級の王座を獲得。「神の左」と称されるフィニッシュブローの左ストレートを武器に、日本歴代2位の12度の防衛を果たし、2018年に引退。現在、ボクシング解説者、アスリートタレントとして各種メディアで活躍。プロ戦績:31戦27勝(19KO)2敗2分。
著者プロフィール
篠﨑貴浩 (しのざき・たかひろ)
フリーライター。栃木県出身。大学卒業後、放送作家としてテレビ・ラジオの制作に携わる。『山本"KID"徳郁 HEART HIT RADIO』(ニッポン放送)『FIGHTING RADIO RIZIN!!』(NACK5)ウェブでは格闘技を中心に執筆中。レフェリーライセンス取得。ボクシング世界王者のYouTube制作も。
【写真】女優・ラウンドガール・格闘家の「三刀流」 宮原華音フォトギャラリー
4 / 4