検索

【連載】ウナギ・サヤカが語る、年齢を公表した後の周囲の変化と39歳の決意「夢を見せ続けないといけない」 (6ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

――そういう風に人と接していて、「この人は違うんだな」とショックを受けることはありませんか?

ウナギ:ないですね。人には期待していないんですよ。結局、「裏切られる」という概念も自分本位じゃないですか。その人は自分の正義があるからそういう選択をしているだけなので。まあ、「残念だな」とは思いますけどね。「私はお前が思ってるよりも、もっとスゲーもの作るし。その時にお前はいねえけどな」っていう感じですね。

――新宿FACEの5大会がブッキングできていなかった件で、提携していた会社と離れることになったそうですね。それはショックだっただろうなと......。

ウナギ:でも、それがあったから、株式会社東京ドームの早福智之さんが一緒に(新宿FACEまで謝罪に)ついきてくれて。

――早福さんの熱はすごいですよね。本当にすばらしい方です。

ウナギ:来世は神様になると思いますね。結局、自分にとって不利益な人は消えていくんだな、という解釈をしています。早福さんだったり、齋藤圭吾さん(ウナギ・サヤカYouTubeチャンネルのディレクター。この日も密着動画を撮影するために同席)だったり、私のグッズ周りをやってくれている番ちゃんだったり......彼らもいつかはいなくなるかもしれないけど、この人たちを不幸にしてはいけないと思っています。

――ウナギさんの人徳としか言いようがないと思います。

ウナギ:人徳というか、彼らも楽しいと思って一緒にやってくれていると思うんですよ。私がすごいとかじゃなくて、私がやっていることを一緒にやったら、今までで一番楽しいことができるんじゃないかって。それが私の理想というか、ベストな形なんです。

――私もそうです。ウナギさんとやっていると楽しいし、夢を見られるから。

ウナギ:それが一番嬉しい。それがたぶん私の正解というか、答えなんだと思うんですよね。でも、そう思わせているから、夢を見せ続けないといけない。もっとできることを増やしていきたいとはずっと思っていますね。

(後編:今後のプロレス界の成功のカギとは? シングルマッチで闘う引退レスラーたちには「夢も一緒に連れていけたら」>>)

【プロフィール】

■ウナギ・サヤカ

1986年9月2日、大阪府生まれ。2019年1月4日、東京女子プロレス後楽園ホール大会にて「うなぎひまわり」としてデビュー。2020年11月、スターダムに初参戦。コズミック・エンジェルズを結成し、12月、アーティスト・オブ・スターダム王座を戴冠。2021年7月、フューチャー・オブ・スターダム王座を戴冠。2022年10月よりフリーになり、"ギャン期"と称して他団体に参戦。2023年10月、KITSUNE世界王座の初代王者、2024年1月6日、JTO GIRLS王者、1月7日、アイアンマンヘビーメタル級王者となり、三冠王となる。2025年4月26日、両国国技館で自主興行を開催した。168cm、54kg。X:@unapi0902

【大会情報】
■大会名:殿はご乱心 運命は、雷鳴の如く。
■日時:2025年9月29日(月)開場18:00 開始19:00
■会場:新宿FACE
■チケット>>

著者プロフィール

  • 尾崎ムギ子

    尾崎ムギ子 (おざき・むぎこ)

    1982年4月11日、東京都生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業後、リクルートメディアコミュニケーションズに入社。求人広告制作に携わり、2008年にフリーライターとなる。プロレスの記事を中心に執筆し、著書に『最強レスラー数珠つなぎ』『女の答えはリングにある』(共にイースト・プレス刊)がある。

【写真】誕生日ケーキも爆食い! ウナギ・サヤカ フォトギャラリー

6 / 6

キーワード

このページのトップに戻る