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【連載】ウナギ・サヤカが語る、年齢を公表した後の周囲の変化と39歳の決意「夢を見せ続けないといけない」 (2ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

――去年の自主興行で初めて年齢を公表したのは、なぜ?

ウナギ:サバを読み始めたのは、グラビアか何かのオーディション資格が19歳までとかだったからなんですよ。その時はたぶん、22歳だったかな。それくらい別にいいや、という感じで、言ったからにはそのまま生きていかなきゃいけなくて。でも、もうフリーだし、明かしたところで何も変わらないし、両国(今年4月26日、両国国技館での自主興行)も発表するから、さらっと言ったらいいだろうと思ったら......まさか両国の話題よりバズっちゃった。

――公表して気持ちが楽になった、といったことはありましたか?

ウナギ:なんもないです。今まで言えなかったことが言えるようになったっていう楽さはあるけど、そんなに隠したかったわけでもないし。でも、お客さんが変わりましたよね。

――どう変わりましたか?

ウナギ:「だいたい30ちょいくらいだろう」みたいにフワッとしてたのが、「待って。年下だと思ってたのに、年上になった」みたいな。同世代の人たちがすごく応援してくれるようになりました。

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――私も「割と年齢が近いんだ」と、勇気づけられました。

ウナギ:そうそう、そうなったからよかったなあと。38歳になっても、挑戦していいんだって。キャリアも浅いけど、それでもやり続けるというか、諦めないでいいというのはみんな一緒なので。それは言えてよかったかなと思います。

【年齢を重ねたからこそできることのほうが多い】

――年齢を重ねることに対して、ウナギさんは「抗いたい」という気持ちなのか、 それとも「年齢はただの数字」という感じでしょうか?

ウナギ:正直、若い時は抗いたい気持ちがすごくあったけど、年齢を重ねたからこそできることのほうが多いんですよね。やっぱり"歳の取り方"だと思います。ただ数字が増えていっているだけの人もいっぱいいるじゃないですか。「こいつ、この歳なのに、こんなこともわかんねえのかよ」みたいな。

 だから、あんまり年齢は関係ないかなと思う反面、ちゃんと経験値を積んできた人たちというか、闘ってきた数が多い人たちはやっぱり「すごいな」と思う人が多い。逆に最近は、若くてすごい子もいるじゃないですか。

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