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【連載】ウナギ・サヤカが語る、年齢を公表した後の周囲の変化と39歳の決意「夢を見せ続けないといけない」 (4ページ目)

  • 尾崎ムギ子●取材・文 text by Ozaki Mugiko 林ユバ●撮影 photo by Hayashi Yuba

【「みんなで楽しむ」を意識するようになったきっかけ】

――ギャン期に入る前、スターダム時代まではどうでしたか?

ウナギ:ギャン期に入る前は、囚われていたというか、形が作られているなかでやっていただけなので「挑戦しよう」という概念すらなかったです。スターダムでは、シンデレラ(トーナメント)があって、5★STAR(GP)があって、タッグリーグがあって、年間のおおよその枠組みが決められていた。それが悪いとかじゃなくて、それしかなかったから、型からはみ出ることは無理なんですよ。

 でも、辞めてしまったら年間のスケジュールも決まっていないので、自分が何をやりたいか、何をやっているかで未来が決まっていく。今は全部自分で決めていっているけど、それだけの差ですよ。私を見ると、みんな「何かに挑戦してみたい」って言うけど、わざわざはみ出してやることでもないです。

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――確かに、わざわざはみ出す必要はないですね(笑)。

ウナギ:「人生、これでいけるだろう」と思えるような仕事とかを、わざわざ辞めるのは違うと思うし、「それはやれよ」って思う。そのなかでやりたいことが出てきた時に、それをどう進めるかは、やっぱり自分の情熱だと思います。それは楽しんでほしいなって思いますね。プロレスラーはそういう人が多いかな。

――プロレスラーというより、ウナギさんならではの発想のような気もします。

ウナギ:一般の人はできないですよ。だって、いきなり社長に「おい、お前!」とか、絶対に言えないし。そういうなかでも、自分本位にならないようにしないと。乗り越えなきゃいけないものが大きくても、みんなで乗り越えた先にはとんでもない楽しい時間が待っていると思う。それは挑戦してほしいなと思います。

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