【連載】ウナギ・サヤカが語る、年齢を公表した後の周囲の変化と39歳の決意「夢を見せ続けないといけない」 (3ページ目)
――例えば、誰ですか?
ウナギ:ゆとりくん(片石貴展/複数のアパレルブランドを展開する株式会社yutoriの代表取締役社長)とか、31歳ですよね。ああいう人を見ていると「負けられない」と思うし、楽しいですよ。若くてもそういう人もいれば、年齢やキャリアにあぐらをかいてきた人たちもいっぱいいる。それを潰したいし、実力とは関係ないと証明しなきゃいけない。すごいやつはすごいし、すごくないやつはすごくない。 これからは、もっとそういう時代になってくると思います。
――年齢に抗いたい気持ちはない、ということでしょうか?
ウナギ:見た目を含め、抗えるものは抗ったほうがもちろんいいとは思う。でもやっぱり、柔軟に生きていくのが一番いいと思うんですよ。歳を取ってきたら、許せるものと許せないものへのこだわりが揺るがなくなってくるけど、結局、その器が大きい人のほうが絶対得するし、楽しい。だからもう、楽しいものは楽しんで、パワーでいけるところはパワーでいけたらいいんじゃないのかな。
――どうしたら、そういう考えにシフトできるんだろう......。
ウナギ:意見を言うとか、そういうことを良しとしない人たちのなかにいると、どうしても制御されてしまう。やれる環境とやれない環境は絶対あると思うんですけど、環境を変えるかどうかを決めるのも自分なんですよね。どこまで耐えられるか、どこまでやれるか、どこまでやりたいか。このバランスだけのような気がしています。私のやることや言うことが正解だなんてまったく思わないし。やりたいことをどこまでできるかは、自分が決めることだと思うんですよ。
私は本当に恵まれていましたね。 許してくれるボスたちが多すぎたから。ギャン期(フリーで活動を始めた2022年10月以降)でやってきたなかで、すごく厳しい世界で生きてきたけど自分たちではできなかった人たちが「もっとやれ」って背中を押してくれたのは、かなりよかった。
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