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有田哲平の「推し女子レスラー」Sareeeが振り返る、WWEから帰国後のジュリアらライバルたちとの激闘 (4ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文・撮影 text & photo by Dairaku Satoshi

――ジュリア選手が参戦したのは、2019年10月にスターダムがブシロード体制になった時期でした。

私がアメリカにいた時期に、女子プロレス界の認知度がいい意味で上がったじゃないですか。スターダムのど真ん中で、団体のトップにいたのが彼女だったし、「ジュリアとも戦いたい」とずっと思っていました。

――マリーゴールドの旗揚げ戦で、Sareee選手はボジラ選手タッグを結成し、ジュリア&林下詩美組と戦いました。

すごかったですね。ボジラが(笑)。私が決めようと思って攻めてる時に、タッチしてないのにいきなりリング内に入ってきちゃうし、攻撃の権利がないのにムーンサルトプレスを仕掛けてフォールするし......。「お前、邪魔だよ!」と思っていたけど、お客さんが盛り上がっているので私も楽しんじゃいました(笑)。

――久しぶりのジュリア選手はいかがでしたか?

スターダムをやめて、マリーゴールドの旗揚げ戦に参戦するという覚悟を感じました。試合開始直後、ジャリアは右手首を骨折したのに、最後まで戦い抜いた。試合中、私はまったく気づかなかったし、それを感じさせないぐらいのファイトでした。そのあとの試合で私も手首を折ってますけど、「この状態で試合をやり抜いたのか」と驚きました。

――ジュリア選手とは2024年7月13日に、両国国技館でマリーゴールド・ワールド王者決定戦を行ないましたね。

その試合は直前まで、できるかできないか、どうなるかわからないって感じだったんですよね。

――確かに出場が発表されたのは7月10日、マリーゴールドの公式Xでのことでしたね。

そうそう! どうなるか本当ドキドキでしたけど、ジュリアがWWEに行くまでに、両国のメインでシングルマッチを戦えたことは本当に奇跡です。お互いが「戦いたい」って言い続けての対戦だった。前哨戦もなくタイトルマッチ一発勝負、私が勝利して初代王者になることができました。

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