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有田哲平の「推し女子レスラー」Sareeeが振り返る、WWEから帰国後のジュリアらライバルたちとの激闘 (3ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文・撮影 text & photo by Dairaku Satoshi

――言葉どおり、橋本選手へのリベンジからSareee選手の日本での第2章が始まり、2024年女子プロレス大賞を受賞するまで一気に駆け抜けたように感じます。

そうですね。ここで自信を取り戻せました。

――昨年の4月27日には、横浜BUNTAIで岩谷麻優選手の保持していたIWGP女子王座に挑戦しました。

IWGP女子王座は2022年7月に設立されたベルト。IWGPは1983年に"プロレス界における世界最強を決める"と、アントニオ猪木さんが提唱したものです。帰国した時、「絶対にこのベルトが欲しい」と思ったし、闘魂を胸に秘めた私にこそふさわしいベルトです。

――Sareee選手は、WWE渡米前に猪木さんと交流があったんですよね?

はい、それに岩谷とは、2020年2月にワールド・オブ・スターダム王座(赤いベルト)をかけて対戦する予定だったのが、私の体調不良でシングルができなかったんです。そのあとに海外に行ってしまったので、モヤモヤを晴らしたかった。

ファンの方も楽しみにしてくれた戦いです。それが実現できなかった申し訳なさもあるし、帰国したタイミングで岩谷がIWGP女子王者になったし、絶対に戦わないといけなかった。橋本にも勝って「いける」と思って挑戦したけど......負けてしまいました。橋本に負けた時と同じような気持ちになりましたね。やっと橋本にリベンジして、「ここからだ!」と思ったら、今度は岩谷に負けて。でも私って、そういう展開になるほど逆に燃えるんですよ。

【ジュリアと両国で「奇跡」のタイトルマッチ】

――2024年5月20日にはマリーゴールドが旗揚げし、Sareee選手も本格参戦します。当時は、現在WWEで活躍するジュリア選手がいましたね。

ジュリアがアイスリボンの新人だった頃に、シングルで戦ったことがあります。その時に「すごい芯のある、気持ちの強い選手だな」と思いました。そこからすごく気になる存在でしたね。

私は2011年4月デビューで、彼女は2017年10月デビューですからキャリアでは6年以上差があります。でも、「この人、絶対強くなるんだろうな」と思っていました。そうしたら私と戦ったあと、「アイスリボンを退団、スターダムに電撃移籍」と聞いてめちゃくちゃ衝撃を受けましたよ(笑)。当時は、新人で実績もないのに団体を移籍するなんて前例がなかったですから。

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