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井上尚弥vs中谷潤人が実現したらどっちが勝つ? アメリカの識者たちの勝敗予想は「イノウエが簡単に勝利」「ナカタニが有利」などさまざま (2ページ目)

  • 林壮一●取材・文・撮影 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

【「イノウエが簡単にノックアウトで勝利する」】

 イーグルスのホーム・スタジアムの近くには、モハメド・アリと3度死闘を繰り広げた元世界ヘビー級チャンピオン、ジョー・フレージャーの銅像も立っている。フィラデルフィアは、伝統的にボクシングが盛んな地だ。トーウェに予想を訊ねながら、2週間前にネバダ州ラスベガスで集めたボクシングジャーナリストの言葉がよみがえった。

 2月1日、ラスベガスでWBA/WBC暫定ライトヘビー級タイトルマッチが行なわれた。2025年初のビッグマッチとあって、120名強のメディアが記者証を首から下げ、現場でファイトを見つめた。プレスルームでさまざまな記者と会話をするなか、誰もが日本人頂上決戦に興味を示した。

 YouTube『Boxeo Algarete』を運営するプエルトリカン、ロベルト・サンチェス(41歳)は、2019年5月にWBAバンタム級王者だった井上が、エマヌエル・ロドリゲスから3度のダウンを奪ってIBF王座を手に入れた一戦以来、"モンスター"に熱視線を送っている。

ロベルト・サンチェス氏ロベルト・サンチェス氏この記事に関連する写真を見る「我が"同胞"を完膚なきまでに叩きのめした姿は、まさしく怪物だった。ナオヤはもう122パウンド(スーパーバンタム級)じゃ敵がいないだろう? フェザーに転向して、統一王座を目指したほうがいい。

 ジュントはいい選手だし、2023年のアンドリュー・モロニー戦は衝撃的なKOだった。あの年の(RINGおよびCBS Sportsが2023年末にセレクトした)KO Of The Yearにも選ばれたが、まだ"モンスター"のレベルには及ばない。モロニーなんて大した選手じゃないよ。日本では大きな興行だろうが、世界的に見たらそうでもない。私はロドリゲス戦のように、イノウエが簡単にノックアウト勝利すると見るね」

 30年以上、ボクシングをリポートしている『El Show de Piolin』のエディ・ソテーロ(50歳)もこう話した。

エディ・ソテーロ氏エディ・ソテーロ氏この記事に関連する写真を見る「ナカタニのファイトは、彼がWBOフライ級王座を防衛したアリゾナでのファイトから見ています。ここ、ラスベガスでのモロニー戦も会場で取材していました。このところ、ものすごく伸びていますよね。

 でも、イノウエは強すぎます。ナカタニとのパワーの差は大きいので、5ラウンドで統一スーパーバンタム級王者の勝ちでしょう」

 これまでに5度、井上尚弥の特集を手掛けた『Univista TV』のエドゥアルド・マーテル(55歳)は、自身で決めたパウンド・フォー・パウンドで、WBA/WBC/WBO統一ヘビー級王者、オレクサンドル・ウシクに次いで"モンスター"を2位としたと説いた。

エドゥアルド・マーテル氏エドゥアルド・マーテル氏この記事に関連する写真を見る「イノウエは抜群のパンチ力を持ち、ショーマンでもありますよね。どんな相手でも、必ずKOするでしょう。それも"殺し屋"と呼べるほどの倒しっぷりです。ファンが何を見たいかを理解していますよ。

 一方、バンタム級で敵が見当たらないナカタニは、アメリカでボクシングの基礎を身につけました。フットワークを使ってリングを支配し、時にダンスのようなステップを踏む。そして上半身の動きで相手のパンチをかわす。典型的なメキシカン・アメリカンのスタイルです。

 私も、両者の試合には心が躍ります。ぜひ見たい。東京ドームでやることになるでしょうが、1990年2月11日のマイク・タイソンvs.ジェームス・"バスター"・ダグラス戦を超える集客が期待されますね。経験のイノウエに対し、若さのナカタニという図かな。現時点では、イノウエが上でしょう。それでも6-4ですね。相当ハイレベルな、素晴らしい試合になるでしょう。イノウエが勝つならKO、ナカタニなら判定になるんじゃないかな。ナカタニがアウトボクシングでアドバンテージを取るかもしれません」

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