山下実優が感じたプロレスラー11年目の「マンネリ」と進化 里村明衣子との 1対1、伊藤麻希とのタッグへの思いも語った (5ページ目)
――伊藤選手とのタッグが始動したのは2021年2月。間もなく4年を迎えます。
山下:同じ福岡出身で、私は伊藤をリスペクトしています。2021年1月の後楽園でのシングルマッチはメチャクチャやり合いました。うまく言葉では言い表せないけど、伊藤との試合ではシングルで戦ってもタッグで組んでもワクワクするし、一緒に行ける"境地"があるんです。
同じ時代に生まれて、出会うことができてよかったです。結成当時から「ふたりでベルトを獲得して世界を回れたら楽しそう」「タッグでいろんな選手と戦いたい」とイメージできました。ファイトスタイルが真逆なふたりだからこそ噛み合うのかもしれませんね。
――2025年1月4日の後楽園で、プリンセスタッグ選手権試合が決まりました。今年1月にシングルで対戦したマーシャ・スラモビッチと、驚異の新人ザラ・ザッカーがタッグを結成して挑んできます。
山下:今年、ザラは定期的に東京女子に参戦しましたが、国内だけではなく海外でも一番注目されている若手です。マーシャ以来の衝撃を感じる選手。新年早々、マーシャとザラを挑戦者としてぶつけてくるなんて......団体は何を考えているんでしょう(笑)。
伊藤とのタッグでは「10回防衛しなければ解散」を掲げています。このふたりとの戦いを乗り越えることができれば、10回防衛するという目標が現実的に見えてくるんじゃないかと。そのくらい厳しい相手ですが、タッグチームとしてのクオリティーや試合内容でも圧倒し、会場を"121000000色"に染めたいです。
【プロフィール】
山下実優
1995年3月17日、福岡県生まれ。165cm。2013年8月17日、DDTプロレス両国国技館「DDT万博〜プロレスの進歩と調和〜」でプロレスデビュー。2016年1月4日、初代プリンセス・オブ・プリンセス王座を戴冠。2019年4月5日アメリカでSHINE王座の獲得と、プリンセス・オブ・プリンセス選手権の最多防衛記録10回に成功。2021年2月に伊藤麻希とのタッグ名を「121000000」(ワン・トゥー・ミリオン)として本格始動。2022年11月ロンドンでEVE王座を奪取。2023年3月に「121000000」でプリンセスタッグ王座を獲得し、同年6月にはアメリカで設立した新団体「Spark Joshi Puroresu」の初代王者になる。2024年9月、「121000000」でプリンセスタッグ王座2度目の戴冠。2024年11月にDDT UNIVERSAL王座を獲得。2025年1月4日、後楽園ホールでマーシャ・スラモビッチ&ザラ・ザッカーの挑戦を受ける。
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