介護職時のいじめ、キャバクラ勤め、流産、DV、離婚...激動の20代を経てRIZINガールから格闘家へ あきぴが振り返る「不思議な人生」 (5ページ目)
【つらかったことが楽しいことで上書きされていく】
あきぴさんがRIZINガールとして表舞台に登場したのも、このライブ配信がきっかけ。「17LIVE×RIZIN RIZINガールオーディション 2021」で多数のファンのあと押しもあり、晴れて選出された。
オーディションで選出され2年間RIZINガールを務めた ©RIZIN FFこの記事に関連する写真を見る「振り返ってみると、あれだけ体育が嫌いだった私が、ラウンドガールをやって今はMMAに向けて頑張っているなんて不思議ですね。
そういえば、この前、子どもたちと公園に行って、鉄棒をしたんです。私、逆上がりが人生で一度もできなかったんですよ。でも今ならうまくやれそうな気がして。子どもたちに、『見てろー』って言ってやってみたら、人生初の逆上がり成功! 『ママできるじゃん!』とみんなで笑い合いました。
柔術を続けたことで、体の使い方がわかってきたし、腹筋もついてきたからですかね。昔はできなかったことが、大人になって克服できて、好きになっていく。つらかったことが、楽しいことで上書きされていっています」
RIZINガール時代から7キロ以上増量し肉体強化に取り組んでいるこの記事に関連する写真を見る 世知辛いこの時代、さまざまな困難を抱えている人がたくさんいるが、人生がラクになるヒントとは?
「私の場合、ライブ配信がきっかけで生活がガラッと変わりました。それまで私の世界は家のなかだけ。そこからネットを通じていろんな出会いがありました。RIZINガールに選ばれてからはジムに通い、格闘技をはじめ、仲間もでき、どんどん世界が広がっていきました。
家にこもっていると視野がどんどん狭くなるし、息苦しくなる。だから、ネット上でも家の近くでもなんでもいいから、今の生活がもっと風通しがよくなるような場所を探してみてほしいです」
ライブ配信を初めて人生が変わっていったというこの記事に関連する写真を見る終わり
前編<「私、めちゃくちゃ強くなりたい」元RIZINガールで4児の母・あきぴが1カ月で7キロ増!「割れた腹筋はかくれちゃった」>を読む
撮影協力/ABLAZE八王子
【プロフィール】
あきぴ
1988年、山梨県生まれ。2020年からライブ配信サービス「17LIVE」のライバーとなり人気を集める。2021年に「RIZINガール」のオーディションに合格し、約2年間、総合格闘技イベント「RIZIN」のラウンドガールを務める。現在は自身が格闘家になるべく、トレーニングを続けている。4児の母。
著者プロフィール
小林 悟 (こばやし・さとる)
フリーライター。1981年、福井県生まれ。週刊誌『サンデー毎日』(毎日新聞出版)、『週刊文春』(文藝春秋)、『集英社オンライン』(集英社)などで食や暮らし、スポーツにまつわる話題を中心に執筆。
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