「BreakingDown」に否定的な意見も「むしろ欲しいくらい」。海外進出も現実味でクリアすべき課題、目指す最終到達点とは (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 立松尚積●写真 photo by Tatematsu Naozumi

――ハイレベルな技術の攻防も見ごたえはありますが、「どちらが勝つのか」というシンプルな見方もできると新規のファンも取り込めそうですね。

「日本に格闘技ブームが起こった時、例えばPRIDEであれば高田延彦さんとヒクソン・グレイシーとの試合は、みんながワクワクして見ていましたよね。ただ、どっちが強いのかを競う方法は、今や飽和状態にある気がするんです。ボクシングの井上尚弥選手みたいな世界的なスターが誕生すれば否応なしに盛り上がるでしょうけど、そんな何十年にひとりの選手が出てくるのを待つわけにもいかない。だからもっと雑多に、格闘技経験なども関係なく戦う場として、『BreakingDown』は面白くなるんじゃないかと思っています」

――これまではアマチュアの参加者が多かったですが、今後はプロの選手の参加も示唆されていますね。

「これまでも元UFCファイターの菊野克紀さん、元パンクラス王者の三浦広光さんなども出ていましたが、その人数を少し増やすことをイメージしています。それによって、PPVで見ることを検討してくれる人もいるでしょうから」

――かつて朝倉兄弟も活躍した「THE OUTSIDER」との対抗戦をやるという話も出ていますが?

「そういった話もあります。それも未来さんの発想ですね。正直なところ読めない部分もありますが、僕らがアイディアを形にしていけば、またバズるかもしれません」

――『BreakingDown6』に関しては、他に新しい取り組みなどはあるんでしょうか。

「詳しくは言えませんが、格闘技ファンなら誰もが知る大物選手にオーディションに来てもらえないか、交渉しているところです。前回のオーディションでピーター・アーツさんが来た時も、『ピーターが出るの?』となりましたが、今回も実現すれば相当なサプライズになるでしょうね。ちなみにピーターさんは手術があるらしいので、それが済んだら出場に向けてまた話をする予定です」

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