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戦う美容師・菅原美優の本音。ビジュアルで注目されるのは「嫌になることも多かったけど、今はめっちゃプレッシャーです」 (3ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 撮影●田中亘 photo by Tanaka Wataru

20代にやりたいことだらけ

――『K-1』で憧れていた選手はいますか?

「ブアカーオ選手ですね。『K-1MAX』が人気だった時、私は小学校2、3年生。空手を始めたばかりで、よくわかっていなかったんですけど、ひたすら蹴って前蹴りで吹っ飛ばすスタイルがカッコよく見えました」

――ライバルは?

「今チャンピオンのパヤーフォン選手とそういう関係になれたらいいのかなと思います。でも、できれば自分が上に行って、ライバルはいないぐらいのほうがいいですけどね。強くなるためにはライバルのような存在も必要なので、追いつけ追い越せで頑張ります」

――菅原選手の今後の長期的なビジョンはありますか?

「20代は色々やりたいんですよね。もちろん、試合や練習をいっぱいやりたいし、美容師としてもスタイリストとしてデビューして、お客さんの髪を切れるようになりたいし。結婚もしたいし、子どもも産みたいし......」

――20代にかなり詰め込みますね(笑)。まだ22歳ですから時間は十分ありますね。

「はい。でも、自分は何歳までにこうするとか、期限を決めてうまくいくタイプではないんです。だから今は、目の前のやらなきゃいけないことを一生懸命やって、その結果としてことが進めばいいなと思っています。やっぱり大きい目標としては、『K-1』のベルトを獲りに行くことですね!」

――期限を決めての目標設定は苦手とおっしゃっていますが、ここまで順調にステップアップしているんじゃないですか?

「そうかもしれません。多分ワガママなんですよね。幸せなのに、うまくいけばいくほどまた欲も出るので......。しっかり焦らずにやっていこうと思います。今は、『K-1』のベルトを獲ることだけを考えて。それを叶えないと次に進めないんで、しっかりガンバります!」

K-1チャンピオン、スタイリストデビュー、結婚、出産。菅原美優・22歳が20代で叶えたい多くの夢。当面の大きな目標は『K-1』のベルト。まずは、10月28日「Krush.142」での防衛戦へ臨む。

(取材協力:K-1ジム三軒茶屋 シルバーウルフ)

◆女子格闘家ファイル6:方向音痴がキッカケで世界王者へ 晝田瑞希は女子0人のボクシング部に「本当に入るとは考えていなかった」>>)

Profile
菅原美優(すがわら・みゆう)
1999年11月22日生まれ、東京都出身。身長162cm。
小学1年生の時に父の影響で空手を始め、高校在学時にK-1アマチュアに出場。2019年1月にプロデビュー。第3代Krush女子アトム級王座決定トーナメントで優勝。2021年3月「K'FESTA.4 Day.1」でK-1デビュー。2021年5月のK-1横浜武道館大会ではMIOとの注目のK-1女子日本人対決に臨むも判定で敗れる。11月のKrushではベルトをかけてMIOと再戦し、王座防衛とリベンジに成功した。今年6月25日のK-1初の女子大会「K-1 RING OF VENUS」では初代K-1女子アトム級王座決定トーナメントの決勝でパヤーフォン・アユタヤファイトジムに、延長の末、判定1-2で敗れ初代王座獲得を逃した。10月28日に「Krush.142」でチャン・リー(K-1ジム五反田チームキングス)を相手に3度目の防衛戦に臨む。

◆Krush.142 大会情報
日時:10月28日東京・後楽園ホール12:00開場(予定)/ 14:00開始(予定)
詳細はこちら>>


◆YouTubeチャンネル
「菅原美優ちゃんねる」はこちら>>

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